語源の数はたくさんあるのでどこから学べばよいのか迷ってしまいます。まずは次の 33 語の語源を学ぶことをおすすめします。

スペル 意味
1. -logy 学問
2. ad-, ar-, at-, ap-, af-, as-, ag-, ac-, an-, a- その方向へ、付加
3. cept, cip, cap, ceive, cup, chase つかみ取る
4. com-, con-, co- ともに、強意
5. de- 離れて、下へ、否定、徹底的に、強意、外へ
6. dis-, di- 否定、離れて、強意
7. duce, duct 導く
8. epi- 上の、間の
9. ex-, ef-, e- 外へ、強意
10. fer, fort 運ぶ
11. fic, fact, fect, feat, fig, fy, face, fake つくる、する、面
12. graph, gram 書く、書かれたもの
13. in-, il-, im-, en-, em- 中へ、上に、その方向へ、その状態にする
14. in-, im- 否定
15. inter-, enter- 間の、中へ
16. mis- 誤って、悪い
17. mit, mess, miss, mise 送る
18. mono- 単一の
19. non- 否定
20. ob-, oc-, of-, op- その方向へ、反対の、後ろへ
21. over- 上に、過度に、超えて
22. ply, ploy, play, plex 折る
23. pos, posit, pose, pone, pound 置く
24. pre-, per-, pro-, pur- 前に、前もって、代わりの
25. re- 後ろへ、再び、反対に、強意
26. scribe, script 書く
27. sist, st, stand, store, state, stood 立つ
28. spect 見る
29. sub-, suf-, sup-, sus-, suc-, sug- 下に、代理、下から上へ
30. tain, tinent, tinue, tent つかむ
31. tend, tens, tent, ten 伸ばす
32. trans-, tra- 向こう側へ、変換
33. un- 否定、反転

※気になる語源にアクセスしてみましょう。その語源を含む英単語を見られます。

※語源のスペルが複数あることに「なぜ?」と思われたかもしれません。英語のつづりは長い歴史の間で、発音のしやすさなどを考慮して調整されて多様に変化してきました。

実はこれらの 33 語の語源は、14,000 語の英単語に含まれるという研究 (後述) があります。つまり、わずか 33 語の語源を学ぶだけで 14,000 語の英単語を芋づる式に学べるというわけです。

Gogengo! では、これら 33 語の語源を『魔法の語源』と呼んでいます。ぜひ『魔法の語源』をマスターして、一気に語彙を増やしましょう。

さらに朗報です。『魔法の語源』をいっぺんに学ぶ方法があります。次の 14 語の英単語を見てください。

スペル 意味
1. aspect 物事の見方、側面、容姿、形状
2. detain 拘束する
3. epilogue エピローグ、結びの言葉
4. indisposed 気が向かない
5. insist 主張する
6. intermittent 断続的な、とぎれとぎれの
7. mistranscribe 誤って書き写す
8. monograph 単一分野の研究論文
9. nonextended 延長されていない、拡張されていない
10. offer 提供する、申し出る
11. oversufficient 過剰な
12. precept 教訓、処世術
13. reproduction 再生、複製、生殖
14. uncomplicated 複雑でない

※気になる英単語にアクセスしてみましょう。その英単語の解説を見られます。

お気づきでしょうか。これらの 14 語の英単語は先ほど紹介した 33 語の語源である『魔法の語源』をすべて含んでいるのです。さながら『魔法の英単語』と言ったところでしょうか。

英単語や語源の数は膨大です。まずは『魔法の語源』と『魔法の英単語』をじっくり学んでみましょう。さまざまな発見があると思います。発見は記憶に残ります。着実に語彙を増やしていきましょう。

※研究の出典は James Isaac Brown 氏の著書である『PROGRAMMED VOCABULARY: THE CPD APPROACH』です。そのペーパーバックには「とある 34 の語源は大学生レベルの辞書に掲載される 14,000 の英単語に含まれる」とあり、さらに「それらの語源をすべて含む英単語は 14 で表現できる」とあります。James 氏は「14 の英単語」を "14 master words" と呼んでいます。

※なお、先ほど 33 語の語源を紹介しました。James 氏の 34 語の語源と比べると、一つ数が違います。Gogengo! では、pre-、pro-、pur- を同語源とみなしていますが、James 氏は pro-、pur- と pre- を別語源とみなしているため一つ違う数字となっています。